【アメリカ】連系済み産業用発電所の半数以上 追尾式システムを使用

コスト、天候、日射量の違いなどから、追尾式システムは場所によっては費用耐効果が薄い選択かもしれない。2015年アメリカ東部(ミシシッピ川の東側)で稼働していたユーティリティ規模発電所の中では、固定型が80%(2,468MW)を占めていた。

2015年、ミシシッピ川の西側の州では、固定型のシステムの割合は全太陽光発電所の内37%(3,904MW)に過ぎず、1軸追尾のシステムは56%を占めていた。

対照的に、アメリカ東部では一軸追尾は19%を占めるのみであった。

太陽追尾システムによる利益は、日射の量とタイプによる。日射には二つの主要なタイプがあり、一つは直達日射、もう一つは散乱日射である。直達日射が太陽から地上へ直線で到達する一方で、散乱日射は大気成分により散乱・反射して天空の全方向から届く。

太陽追尾システムは、太陽へ向けて角度を調節できるため、効率的に直達日射をうけることができる。

経済的な要因もシステムの選択には影響する。追尾式は、システム価格・施工費が固定型よりも高く、スペースもより必要となる。しかし、コストはかかるが、追尾式では発電量は高いのだ。例えば国立再生可能エネルギー研究所の開発した“PV Watts calculator”での試算によれば、ロサンゼルス、カリフォルニアで10kWのシステムで一軸追尾システムを一年間使用すると、20度の固定型より21%発電量は増加する。二軸にした場合には、増加量は31%に上る。